DivaBlog
ディーバカップは３つのサイズ展開。自分に合うサイズの選び方は？
月経カップはフリーサイズのシャツのようなものではありません。自分の体に合ったものを選ぶことで快適に使うことができます。
ディーバカップにはモデル0、モデル1、モデル2の3サイズがあります。サイズ選びの基準は、年齢、運動習慣、子宮頸部の高さ、ライフステージ、経血量などが参考になります。この記事では、なぜこれらがカップのサイズ選びの基準になるのか、その理由をご説明します。
年齢
年齢は単なる数字に過ぎない、という考え方もあります。今の40歳は、昔の30歳だという人もいるくらいです。しかしディーバカップのサイズに関しては、年齢は重要です。年齢を重ねることで、私たちの身体は生理的に変わっていくものだからです。
個人差はありますが、女性は加齢によってホルモンの分泌量が減ることにより、筋力が減少しやすくなったり、おなかや腰まわりに脂肪がつきやすくなったり、骨盤底筋の弾力性が失われたりします。
腟は子宮などとともに骨盤底筋によって支えられており、また、腟自体も筋肉でできているため、年齢を重ねることによって筋肉が緩むと、細いカップは腟の中でうまく定位置に収まらず、なかには、カップがいつの間にか下に降りてきてしまう人もいます。
ディーバカップのモデル間の大きさの差はわずか0.3cm程度ではありますが、カップが腟にフィットするためには、年齢を考慮して適切なサイズを選ぶことが重要です。
セックス経験の有無
月経カップを使うことで処女を失うことはありません（詳しくはこちらの記事をご覧ください）。しかし、20代や30代の場合、セックスの経験の有無がカップのサイズに影響する可能性があります。
セックスの経験がない場合は、モデル0を使ってみるといいかもしれません。サイズ0は、他のサイズに比べて細長い形状のため、折りたたむとタンポンと同じくらいの細さになります。10代の方を中心に、初潮を迎えて間もない方や、18歳以下の方でも、不安なくトライできるように考えられてデザインされた月経カップです。
運動習慣
運動習慣の個人差は大きいです。普段まったく体を動かさない方もいれば、毎日欠かさずエクササイズしたり、大会に出たりするアスリートの方もいるでしょう。運動習慣やその強度は、月経カップのサイズ選びに影響します。
多くの場合、体幹の筋肉を使う運動は、骨盤底筋の強化にもつながります。骨盤底筋の強さはカップ選びに関係してきます。骨盤底筋が強く引き締まっている人は、細いカップのほうがフィットする場合があります。しかし、骨盤底筋はかたくて強ければいいというものでもなく、締めることも緩めることも自分でコントロールできることが望ましい状態といわれています。
出産
出産体験は人それぞれに異なるものですが、身体に多くの変化を伴うものであり、産後の回復には時間がかかります。ママになったあなたは、子育てという未知の世界で、毎日がんばっています。出産という大変なことを成し遂げた心と体は強くて素晴らしいものだということを忘れないでくださいね。
そして、妊娠中に胎児の重さを支え続けた骨盤底筋は、帝王切開であっても経腟分娩であっても、影響が出ているかもしれません。咳をしたり、くしゃみをしたり、笑ったり、走ったりしたときに尿が漏れるのは、産後にはよくあることといわれています。これは妊娠･出産によって骨盤底筋に負荷がかかり、引き伸ばされたことから起こりますが、体の回復とともに元の状態に戻っていきます。尿漏れが産後長く続くようであれば、産婦人科や泌尿器科に相談することをおすすめします。
体の完全な回復にかかる時間には個人差があります。ひとつ考慮すべきことは、出産した年齢です。一般的に、20代での妊娠は、高齢出産よりも身体の回復が早い傾向があります。
子宮頸部の高さ
自分の子宮頸部（子宮口）の位置を知っていますか。子宮というのは「子宮体部」と、「子宮頸部」の２つで成っています。妊娠中に胎児を育てるのは子宮体部で、子宮頸部は子宮体部と腟をつなげる役割をしています。子宮頸部の下には、出産のときのみに開き、普段はかたく閉じられている「子宮口」があり、そのさらに下は腟です。
実は、子宮頚部の高さは自分で知ることができます。やりかたは、お風呂などのときに、清潔なひとさし指で腟に指を挿入することです。ゆっくり挿入していき、指先がぷにぷにしたドーナツ状の行き止まりに行き当たったら、それが子宮口です。子宮口に指が当たったそのときの指の長さが、あなたの子宮頚部の高さです。
ディーバカップのサイズは3つありますが、3つのモデルとも、ほぼ同じ長さです。モデル1とモデル2の長さは66mmで、モデル0は65mmです。子宮頸部の低い方は子宮頸部の高い方に比べて腟が短いといえますので、カップが奥まで入りにくかったり、ステムが腟口にあたってチクチクしたりするかもしれません。その場合は、ステムを5ミリほど残してカットすることもできます。カットしたステムは元に戻せないので、カットするときは慎重に行いましょう。
経血量
ディーバカップは3サイズありますが、選ぶときには「モデル0にするかモデル1にするか」あるいは、「モデル1にするかモデル2にするか」の間で悩むことが多いかと思います。
実は、モデル0と1の違いは、モデル1と2の違いに比べて大きい点があります。それは容量の差です。モデル0の容量は20ml、モデル1は30mlです。この差は10mlです。一方、モデル2の容量は32mlなので、モデル1とモデル2の容量の差は2mlです。もしモデル0を使用している方で経血量が多い場合は、最大装着時間の12時間よりも早くリセットするか、モデル1に切り替えるのもいいかもしれません。
1回の生理での経血量は20～140mlといわれているので、モデル1が1日に3回以上容量いっぱいまで溜まるという方は、過多月経の可能性があります。病気の早期発見のためにも、ぜひ早めに婦人科を受診しましょう。
カップのサイズは総合的に選びましょう
この記事では、年齢、処女性、運動習慣、出産、子宮頸部の高さ、経血量の基準を紹介しました。ひとつの観点からはサイズ0がよくても、別の観点から見たらサイズ2が合うこともあります。10代だからモデル0、30代だからモデル2、とは一概に言えません。
たとえば、もしあなたがまだ18歳であっても、経血量が多めで、パートナーのいる方なら、モデル 1がぴったりかもしれません。20代でも、出産経験が2〜3回ある人はモデル2のほうがフィットするかもしれません。30代でも、体幹などのトレーニングをしていて骨盤底筋が強い場合には、モデル1が合うことも考えられます。このように、どれかひとつの基準で選ぶものではなく、総合的に考えていく必要があります。
この記事に挙げたサイズ基準はあくまでも目安であり、絶対的なものではありません。自分の体を誰かの体と比べることはできませんが、自分の体のことは自分が一番よく知っているはず。ぜひ自分の感覚も大事にしてくださいね。
もし、今使っているカップのサイズが自分に合わない気がしたり、正しいサイズを選ぶ自信がないと思われる場合は、私たちのカスタマーサポートにご連絡ください。いつでもお手伝いいたします。
あわせて読みたい記事：