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ディーバカップを購入した人が使う前に知っておきたい10個のポイント
ディーバカップを初めて手にされたみなさん、おめでとうございます。いよいよ新しい生理ライフがスタートしますね。
ぜひディーバカップを使いこなせるようになって、負担が少なく、自分らしく過ごせる生理に一歩近づいてほしいと願っています。
最初に知っておいていただきたいことは、月経カップは慣れが必要なアイテムだということです。
初めてディーバカップを使用してから、「うまく使えた！」という実感が出てくるまで、数日あるいは数サイクルかかることがあります。これはめずらしいことではなく、ほとんどのカップユーザーが通る道です。タンポンも月経カップと同様に挿入型の生理用品ですが、タンポンユーザーにとっても月経カップは新しい経験になります。
この記事では、月経カップを初めて使う人に、使う前に知っておいてほしい10のアドバイスを盛り込みました。
1．箱を開けてユーザーガイドを読みましょう
ディーバカップを購入し手元に届いたら、ぜひすぐに箱を開けてください。届いた箱をそのまま置きっぱなしにしていませんか？「生理が来てから、箱を開けよう」と思っている方もいるかもしれません。しかし、生理が来る前に、ディーバカップ本体をよく観察したり触ったりして、形や弾力に慣れていただくことをおすすめしています。
そして、必ずユーザーガイドを読みましょう。組み立て式の家具や電化製品などを買ったとき、「まずは使ってみて、わからないことや不具合が出てきたときに説明書を読む」というタイプの方もいらっしゃるかもしれません。でも、ディーバカップのユーザーガイドは無視せず、しっかり目を通してくださいね。カップユーザーのみなさんには、カップの使い方を体で覚えるだけでなく、知識として正しい使い方を頭に入れておいていただきたいからです。3ページとそれほど長いものではありませんが、ユーザーガイドには大事な情報が詰まっています。
ユーザーガイドがお手元にない方はこちらからもご覧いただけます。
2．生理のときのみに使いましょう
「生理の本番にあわてないように、練習しておこう」という気持ちから、生理が来る前にディーバカップを試そうとされる方がいます。早く試したい、練習したいと思う気持ちはとてもよくわかるのですが、これが失敗につながりやすいのです。
実は、カップ挿入および取り出しの成功の鍵となるのは経血があることなのです。経血が出ていないときにカップを挿入しようとすると、腟のすべりが悪くなりカップがスムーズに入っていきません。そのため、挿入に痛みや不快感を感じたり、カップがうまく開かなかったりすることがあります。うまく入ったとしても、カップがなかなか降りてこなくて取り外すのが大変になったり、非常に時間がかかってしまうこともあります。ディーバカップは生理中に使用するものとして設計されていることをぜひ覚えておいてくださいね。
3．心も体もリラックスが大事です
試合やプレゼンなどプレッシャーのかかる場面で「肩に力が入っているよ。リラックスして」と指摘されたことがあるかもしれません。心と体はつながっていて、気持ちのゆとりがなくなると体も同じように緊張します。
月経カップデビューでも同じことが起こります。ディーバカップを初めて使うとき、「うまく入るかな、失敗したらどうしよう」と考え始めると、心理的な負担もかかります。すると筋肉もこわばり、カップの挿入が難しくなります。
腟は筋肉でできており自然に伸縮します。挿入されたカップが腟の中の適切な位置でホールドされるのは、筋肉のおかげです。しかし、カップを挿入するときに緊張したりストレスを感じたりすると、筋肉がかたくなりカップがうまく入らなくなってしまうことがあります。
腟の筋肉をほどよくリラックスさせるためには、腟だけでなく骨盤底筋群に目を向ける必要があります。腹式呼吸で深く息を吸い、意識的におしりまわり、おなかまわりの筋肉をリラックスさせることをイメージしながら、息を吐き出しましょう。おしっこをしばらく我慢した後、やっとできたときの感覚を思い出してみてください。力が抜けてフワッとする感覚です。
骨盤底筋群を一度引き締めてから緩めることを繰り返すトレーニングは、骨盤底筋群を健康な状態に保つことに有効です。腟の入り口にボールを置いたとイメージして、そのボールをつかみ取ったあとで離すイメージトレーニングをしてみるのもよいでしょう。足を交差させてキープしたり、浴そうなどに片足を置いて立ちバランスをとる動作も、骨盤底筋群や骨盤底筋群と関係が深い体幹の状態を健康に保つことに役立つといわれています。
4．真上ではなく斜めの角度で挿入します
カップをどの方向に入れたらいいのか考えたことがありますか？「経血が上から降りてくるから、カップも真上に入れるもの」と思ってしまうかもしれません。しかし、腟は腟口からまっすぐ上に向かって伸びているのではなく、少し斜めになっています。背中～お尻のほうに向かってやや後傾しているのです。
カップを挿入するときも、真上に向かってではなく、尾てい骨に向かって斜めうしろに挿入すると正しい位置に入っていきます。カップを目で見て確認するのが難しい場合、手首の動きでカップがどの方向へと挿入されているかをチェックしてみましょう。
初めてチャレンジする方は、「プッシュダウンフォールド」の折り方を試してみることをおすすめします。先端がタンポンくらいの大きさになるように折りたたむと、カップがすっと入り、腟のなかで開いて適切な位置にとどまります。
5．潤滑剤（潤滑ゼリー）の使用は避けましょう
「カップに潤滑剤（潤滑ゼリー）を塗っておけば、スルッと挿入できるんじゃないかな？」と思う方がいらっしゃるかもしれません。実はこれはおすすめしていません。その理由は、潤滑剤に含まれている成分がディーバカップに使用されているシリコーンの劣化の原因となったり、腟のpHバランスを損なってしまう恐れがあるからです。一度挿入したディーバカップは最長で12時間連続使用可能なため、潤滑剤を使った場合、潤滑剤の成分も同じ時間、腟にとどまります。それがかゆみや炎症の原因になることも考えられます。
うまく挿入できるか心配な方は、水やぬるま湯でサッとカップを濡らしてから挿入してみてください。潤滑剤を使わなくても、水やぬるま湯で表面を濡らすだけで、挿入時に抵抗を感じにくく楽に挿入できるようになります。
6．カップを確実に開かせるために回転させてみましょう
カップが挿入できたら「うまく入った！」とホッとしたくなりますが、挿入したカップが腟のなかで開ききっていないこともあります。
カップが完全に開いていない場合、着用中にカップが上に移動して取り外しが難しくなったり、カップと腟の隙間から経血が漏れてきたりします。
ディーバカップを確実に開かせるアイディアはいくつかありますが、そのひとつが、挿入したあとに360度回転させることです。挿入したらカップの根元部分を持って、左右どちらでもいいので手首を使ってくるっと回してみてください。きちんと開いて腟壁に密閉したカップは、漏れも違和感もなく快適に使えます。
7．取り外すときもリラックスが大事です
腟の長さは約6〜9cmの長さで、かたく閉じられた子宮口につながっています。そのため、ディーバカップが体内で迷子になることはありません。正しく装着された場合、ステムは腟口から約1センチちょっとの位置にあり、大陰唇がステムを覆っているはずです。
カップの角度が正しくなかったり、カップが完全に開いていなかったりすると、取り外しに数秒以上の時間がかかる場合があります。取り外しを成功させる鍵は、挿入するときと同様に下半身の筋肉をリラックスさせることです。カップをホールドしているのは腟の筋肉なので、焦ったり緊張したりすると筋肉が締まってしまい取り外しが難しくなります。
8．ステムではなく本体の根元をつまんで持ちます
取り出すときは、おなかにしっかり息を入れるように何度か深呼吸して体をリラックスさせます。親指と人差し指をカップの根元部分に届くまで腟の中にゆっくりと入れます。
指がすぐにステムに届かない場合は深呼吸を続け、再チャレンジしてください。焦りは禁物です。一回違うことをして気持ちを切り替えるのもいい方法です。熱いシャワーを浴びたり散歩をしたりすることも、筋肉をリラックスさせるのに有効です。
9．ぬるま湯とソープできれいに洗いましょう
ディーバカップは、10～12時間ごとにぬるま湯と低刺激で無香料のオイルフリー石けんで洗浄してください。洗浄するときは、リムの周りについている4つの穴が透明で、汚れがついていないことを確認します。この穴が経血で塞がってしまうと、カップを挿入したときに密閉されず経血が漏れてしまうのです。穴の周辺を広げるようにして丁寧に洗うことをおすすめします。
ディーバカップの洗浄には、ディーバウォッシュを使用することをおすすめします。ディーバウォッシュは、デリケートゾーンのpHバランスを守る、天然成分100%の洗浄剤です。デリケートゾーンを洗うのにも適していますので、これひとつでカップ用洗浄剤とデリケートゾーン用ソープを兼用できます。
酢、ティーツリーオイル、カスティール石けん、除菌石けん、手指消毒剤、過酸化水素、その他の刺激の強い化学薬品の使用は避けてください。
10．まずは日中に試してみましょう
最後のポイントとして、ディーバカップを初めて使うときには、まず日中に試して、その日のうちに取り外すことをおすすめします。夜寝る前にカップを装着して寝るのは、カップの使い方に慣れてからにするのが安心です。というのも、寝ている間は筋肉がリラックするのでカップが腟の中で上のほうへ移動してしまうことがあり、慣れていないユーザーは朝になって「ステムがつかめない！」と焦ってしまうことがあるからです。
何回か使ってみて挿入と取り出しにある程度自信がついたら、カップを装着して寝ることにチャレンジしてみましょう。多い日の夜もぐっすり眠れて、朝起きたときにショーツやシーツに漏れも染みもないのを見るのは、本当に気持ちのいいものです。
おわりに
これらの10個の情報が、初めてディーバカップを試すときに役立つことを願っています。快適なディーバカップデビューができますように！
ここまで読んでもまだ気になることがある方は、カスタマーサポートにご連絡くださいね。心配事をスッキリさせて、カップデビューの日を迎えられるように応援しています。
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